ドッグフードの原材料に「小麦」「トウモロコシ」「大豆」といった穀物が使われているかどうかは、愛犬の体調によって気になるポイントです。グレインフリー(穀物不使用)のフードは、これらの穀物の代わりにじゃがいもやさつまいもなどを炭水化物源として使っています。グレインフリーフードを検討するときに、原材料の見方、製品の特徴、フード以外に気をつけたいことをまとめました。
ドッグフードの選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。
まず確認したいこと
フードを切り替える前に、以下のような症状が見られる場合は、食事だけで判断せずに獣医師に相談してください。
- 皮膚のかゆみや赤みが続いている
- 下痢や嘔吐が続く
- 食欲が落ちている、元気がない
- 体重の急な増減がある
アレルギーや食物不耐性の診断は獣医師の判断が必要です。自己判断でのフード変更は症状を長引かせる原因になることがあります。
グレインフリーフードを選ぶときの見方
主原料の種類と品質
原材料リストは含有量の多い順に記載されています。「肉」「魚」などの動物性タンパク源が最初に来ているかを確認するとよいでしょう。原材料の産地やトレーサビリティが明示されているメーカーは、品質管理の面で参考になります。
タンパク質の含有量
グレインフリー=高タンパクとは限りません。製品によってタンパク質含有量は25%〜40%と幅があります。子犬や高活動量の犬種には比較的タンパク質が多い製品、シニア犬や消化器が弱い犬には適度なタンパク質(25〜30%)の製品が選ばれています。
製造国と品質管理体制
日本製、または欧米の厳格な基準で製造されたフードは、品質管理が比較的徹底されています。製造工場の情報や安全基準を公開しているメーカーを選ぶとよいでしょう。
よく比較される製品
以下は、グレインフリードッグフードとしてよく比較される製品です。それぞれの特徴を原材料や成分をもとに紹介します。
| 製品名 | 価格(税込) | 内容量 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 対象年齢 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| モグリQ | ¥3,278 | 1.5kg | 鶏肉・魚粉 | 27%以上 | 13%以上 | 全齢 |
| ニュートロ シュプレモ | ¥3,740 | 1.8kg | チキン | 26%以上 | 14%以上 | 全齢 |
| カナガン | ¥4,180 | 1.5kg | チキン・サーモン | 37%以上 | 18%以上 | 全齢 |
| オリジン オリジナル | ¥6,820 | 2.5kg | チキン・ターキー・魚 | 38%以上 | 18%以上 | 全齢 |
| アカナ ワイルドプレーリー | ¥5,060 | 2kg | チキン・ターキー | 35%以上 | 16%以上 | 全齢 |
モグリQ(Mogu Q)
価格:¥3,278(1.5kg)/ 定期便なら¥2,948
原材料:鶏肉、魚粉、さつまいも、玄米、鶏脂、ビール酵母など。国産(日本製造)で品質管理が行われています。小粒で小型犬から大型犬まで食べやすい形状です。
特徴:タンパク質27%以上、脂質13%以上と穏やかなバランス。定期便割引が利用できます。
ニュートロ シュプレモ(Nutro Supreme)
価格:¥3,740(1.8kg)
原材料:チキン(肉)、チキンミール、えんどう豆、乾燥さつまいも、鶏脂など。米国マース社のブランドで、原材料のトレーサビリティが公開されています。
特徴:タンパク質26%以上、脂質14%以上。香料・着色料不使用。粒のサイズ調整が可能なラインナップがあります。
カナガン(Canagan)
価格:¥4,180(1.5kg)
原材料:チキン生肉25%、チキンミール、サーモンミール、さつまいも、えんどう豆など。生肉を使用したレシピです。
特徴:タンパク質37%以上、脂質18%以上。高タンパクなので、消化器が弱い犬には少量から試すとよいでしょう。
オリジン オリジナル(Orijen Original)
価格:¥6,820(2.5kg)
原材料:チキン生肉(10%)、ターキー生肉(10%)、鶏レバー、丸ごと魚など。WholePrey(獲物丸ごと)理論に基づいた設計です。
特徴:タンパク質38%以上、脂質18%以上。カナダの品質基準で製造されています。穀物・じゃがいも不使用。
アカナ ワイルドプレーリー(Acana Wild Prairie)
価格:¥5,060(2kg)
原材料:チキン生肉、ターキーミール、えんどう豆、レンズ豆、さつまいもなど。オリジンと同じチャンピオンペットフーズ社の製品です。
特徴:タンパク質35%以上、脂質16%以上。野菜・果物の種類が比較的多めです。
フード以外に確認したいこと
グレインフリーフードへの切り替えを考えるとき、フードそのもの以外にも以下のポイントを確認してみてください。
- 食事量と給与タイミング:与えすぎや不規則な食事が体調に影響することがあります
- 水分摂取量:十分な水を飲めているかどうかも消化の状態に関係します
- おやつの内容:フードだけでなく、おやつにも穀物が含まれている場合があります
- 生活環境の変化:引っ越しや家族構成の変化がストレスになることもあります
- 季節や運動量:活動量の変化に合わせたフード選びも検討してみてください
受診の目安
以下のような症状が見られる場合は、フードの種類だけで判断せず、早めに獣医師に相談してください。
- 皮膚トラブル(かゆみ、発疹、脱毛)が2週間以上続く
- 軟便や下痢が1週間以上続く
- フード変更後に嘔吐や食欲不振が見られる
- 体重減少や元気消失がある
よくある質問
Q. グレインフリーフードはすべての犬に必要ですか?
A. すべての犬にグレインフリーが必要とは限りません。穀物アレルギーや消化不良が見られる場合に検討される選択肢の一つです。健康な犬であれば、適量の穀物を含む総合栄養食でも問題なく育つ場合がほとんどです。愛犬の体調や健康状態に合わせて選ぶとよいでしょう。
Q. グレインフリーから通常のフードに戻せますか?
A. 戻すことは可能です。切り替えは5〜7日間かけて徐々に行うのが一般的です。新しいフードの割合を20%→40%→60%→80%→100%と増やしていく方法が参考になります。急な切り替えは消化器に負担をかける可能性があります。
Q. グレインフリーフードは腎臓に負担がかかりませんか?
A. グレインフリー=高タンパクというわけではなく、製品によってタンパク質量は異なります。腎臓病の犬の場合は、獣医師の指導のもとで適切なタンパク質量のフードを選ぶことが大切です。腎臓ケアが必要な場合は療法食も選択肢の一つですので、獣医師に相談してみてください。
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食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少、元気がない状態が続く場合は、フードの問題だけで判断せず、獣医師に相談してください。この記事の情報は参考情報であり、獣医療や獣医師の診断を代替するものではありません。

