犬が水を飲まない理由|考えられる原因と家でできる対処法
この記事でわかること
- 犬が水を飲まない原因には体調面と環境面の両方がある
- 「飲んでくれない」と焦る前に確認すべきポイントがわかる
- 獣医師に相談すべきサインと家でできる対処法の見分け方
- 季節ごとの水の与え方のコツ
まず確認すべきこと
「うちの犬が水をあまり飲まない…」と心配になる飼い主さんは少なくありません。うちの子も冬場はぐっと飲む量が減って、飲んでるのかな?と何度も確認したことがあります。
ドッグフードの選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。
まず確認してほしいのは、犬が本当に水を飲んでいないのかどうか。水飲み場を複数用意していても、どの場所でどのくらい飲んだか把握するのは案外難しいものです。おしっこの回数や色、元気の有無をあわせて観察してみてください。
特に夏場は脱水リスクが高まるため、意識的にチェックする習慣をつけましょう。朝起きたときと夜寝る前に水の減り具合を確認するだけでも、普段との違いに気づきやすくなります。
よくある原因
1. 水の鮮度や温度が気に入らない
犬は意外と水の鮮度に敏感です。朝に替えた水でも、一日中置いたままのお皿の水はあまり飲みたがらないことがあります。夏場はぬるくなった水、冬場は冷たすぎる水も敬遠する原因になります。人間と同じで、常温よりちょっとひんやりしたくらいがちょうどいいみたいです。
2. 水飲み場の環境が落ち着かない
トイレの近くや人の通りが多い場所に水を置いていると、落ち着いて飲めない犬もいます。複数頭飼いの場合、順位の低い子が水飲み場に近づきづらいこともあります。静かな場所に移動するだけで飲む量が増えることもあるので試してみてください。
3. 歯や口の中に違和感がある
歯周病や口内炎があると、水を飲むときに痛みを感じて飲まなくなることがあります。よだれが増えたり、口の周りを気にする様子がある場合は注意が必要です。口臭がいつもより気になるという場合も歯のトラブルが隠れているかもしれません。
4. 病気や体調不良が隠れている
腎臓病や内分泌系の病気、熱中症の初期症状として水分摂取が減ることがあります。おしっこの量や色が普段と違う、元気がないなどのサインとあわせてチェックしましょう。高齢犬の場合は特に注意が必要です。
5. 餌から十分な水分を摂っている
実はこれが一番多い理由かもしれません。ウェットフードや手作り食をメインにしている場合、食事だけでかなりの水分を摂れているため、水をあまり飲まなくても問題がないことがあります。ドライフード中心の食事に切り替えたタイミングで飲水量が増えるかどうかも観察してみてください。
家でできる範囲の対処
新鮮な水をこまめに入れ替える
朝と夕方の最低2回は水を替えましょう。夏場は3〜4回替えると飲む量が変わることがあります。容器も毎回洗ってヌメリを取るのがポイントです。食器用洗剤でしっかり洗い、よくすすいでから新しい水を入れてください。
水の温度を季節に合わせる
夏は少し冷たい水(冷蔵庫で冷やした水を少量混ぜる程度)、冬は常温か少しぬるめの水を与えてみてください。熱すぎる水は避けましょう。冷たすぎる水も冬場は飲みたがらないものです。温度だけでここまで変わるんだなと実感する飼い主さんも多いですよ。
飲みやすい容器を試す
陶器のお皿からステンレスのボウル、ペット用の噴水タイプまで、好みは犬によってさまざまです。特に噴水タイプは流れる水を好む犬に効果的なので、試してみる価値があります。Amazonの犬用噴水給水器もチェックしてみてください。
家の中の複数箇所に水を置く
リビング・キッチン・寝室と、犬が過ごす場所の近くに複数設置すると飲む機会が増えます。特に高齢犬は移動がおっくうで水を飲まなくなることもあるので、寝床の近くにも置いてあげましょう。こんなときは滑り止め付きのウォーターボウルが便利です。食器と水入れを分けて配置すると、食後にしっかり水を飲む習慣がつきやすいです。楽天の関連用品もあわせてご覧ください。
ウェットフードやスープで水分補給
どうしても水を飲まないときは、ドライフードにお湯をかけてふやかしたり、犬用のスープやウェットフードをトッピングすると食事から水分を摂れます。ふやかし方の詳しい方法はドッグフードのふやかし方の記事も参考にしてください。
やってはいけないこと
- 無理やり口に水を流し込む — 誤嚥の危険があり、犬にトラウマを与えます
- 氷をそのまま与える — 歯を傷める原因になります
- 水に味をつける(砂糖やミルクなど) — 習慣化すると味のない水を飲まなくなるだけでなく、健康にも良くありません
- 「飲まないから仕方ない」と放置する — 半日以上まったく飲まない場合は何らかのトラブルのサインかもしれません
獣医師に相談すべきサイン
- 半日以上まったく水を飲まない
- おしっこの回数が普段と明らかに違う(少ない・多い)
- おしっこの色が濃い、または血が混じっている
- 元気がなくぐったりしている
- よだれが増えたり口を気にする様子がある
- 嘔吐や下痢をともなっている
- 歯ぐきが乾いている、または色がおかしい
よくある質問
Q. 犬が一日に飲む水の量の目安は?
体重1kgあたり約50〜100mlが目安といわれています。ただしドライフードとウェットフードで食事由来の水分量が大きく変わるのであくまで参考値です。気になる方は動物病院で相談してみてください。
Q. 散歩から帰ったあとも水を飲まないのはなぜ?
暑い時期は散歩前にしっかり水を飲ませておくと、帰ってからも自然に水を飲むようになります。帰宅後すぐに水を出しても興奮が冷めやらず飲まない子もいるので、少し落ち着かせてから水を出すと効果的です。
Q. 猫の場合はどう違うの?
猫も水分摂取不足には注意が必要です。猫の水分摂取に関する詳しい情報は猫のフードの温度と飲水量の関係についての記事も参考にしてみてください。まずは初心者ガイドで基本を確認したり、全記事一覧から犬猫それぞれの健康情報を探せます。
注意書き
食欲不振や嘔吐、下痢が続く場合は注意が必要です。体重減少や元気がない状態が続くときは、フードの問題だけで判断せず獣医師に相談してください。

